ニュースリリース
使用済み現像液の廃棄量削減、水現像フレキソ製版用「廃液処理システム」を開発
~当社の水処理用精密ろ過膜「FILPLATE®」を採用、廃液の再利用可能に~
東洋紡エムシー株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長執行役員CEO:森重 地加男、以下「当社」)は、フレキソ製版工程の水現像時に排出される現像廃液(使用済み現像液)の再利用を可能にした「廃液処理システム」(以下「本システム」)を開発いたしました。本システムは、当社の水処理用精密ろ過(MF)膜「FILPLATE®」を用いて、廃液中の感光性樹脂成分と現像液成分を分離し、現像液成分を再び製版の現像に使用することで、廃液量を最大75%削減することができます。2026年度中には、本システムと水現像製版装置を一体化した装置の上市を予定しております。
当社は1977年に、世界で初めて水現像ができる感光性樹脂凸版材「プリンタイト®」の販売を開始。また、もう1つの主力製品である水現像フレキソ版「コスモライト®」は、水現像と水性インキ耐性という相反する特性を併せ持ち、主にフレキソ印刷が普及する海外で高く評価されています。
本システムに搭載した当社のMF膜「FILPLATE®」は、工場の排水処理や下水処理などに採用されております。透水性の確保に重要な膜表面の親水機能が持続することに加え、曝気による上昇流や気泡によって膜表面の感光性樹脂層を除去するため、膜の目詰まりによる膜機能の低下を防ぐことができます。
当社はこれまで、「プリンタイト®」と「コスモライト®」を通じて、現像時に有機溶剤を使用しない環境に配慮した製版プロセスを提案してまいりました。今回新たに「廃液処理システム」を開発することで、製版工程のさらなる環境負荷低減に貢献してまいります。


以上
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